今回は便秘について書きたいと思います。
『私便秘かも~』 『最近全然お通じがないから便秘だわ』 なんて便秘に対しての、定義が個人個人違うと思いますが、日本内科学会で決められてる定義では、『3日以上排便が無い状態、または排便があっても残便感がある状態』とされてます
『3日なんてざらだわ~』という声が聞こえてきそうですが、3日でも定期的に排便があれば便秘とはいえません。個人差もあると思いますので、別の表現で便秘の定義を説明すると、『いつもの排便リズムよりも著しく排便回数が減った状態』か『すっきり排便できない』状況を便秘といいます。
では便秘になぜなるのでしょうか?
それは
①大腸の形に個人差があり、一部便が通過しづらい場所に便が滞留しやすくなっている。
②大腸の働きに問題があり、生活習慣や自律神経の乱れ、ストレス、加齢、女性ホルモンの影響などで、大腸が便を押し出す力が低下してしまう。水分をあまりとらず便が固くなって排便しづらくなる。薬の副作用
などです。
①は大腸の形状の問題です。大腸は肛門側に便を押し出そうとしますが、大腸のトンネルの幅が狭かったり、捻じれていたりすると便が通過しづらく、その場所に滞留しやすくなります。
上記の図は大腸になります。左側より便は上行して、横に行き下降して最後は肛門を通って排出されます。しかしこの間に腸のトンネルの幅が細くなってる部分で通過しづらくなるわけです。
次の図はS状結腸 肛門から近い腸)のさまざまなパターンを示した図です。人によって大腸の形が違うので、先ほど説明した標準的な図と違いますが、赤線を引いた部分が腸のトンネル付近の幅が狭くなってますので、便が通りにくくなっています。
では、②の大腸の働きに問題があり、生活習慣や自律神経の乱れ、ストレス、加老化、女性ホルモンの影響などで、大腸が便を押し出す力が低下してしまう。水分をあまりとらず便が固くなって排便しづらくなる。薬の副作用などの問題を、もう少し具体的に書きます
①生活習慣
不規則な食事パターンで排便のリズムが崩れる
睡眠時間が少ないと自律神経のリズムも乱れて腸の働きも低下
対策
なかなか難しいと思いますができる範囲で規則正しいリズムを考えて1日を過ごす(特に朝食は食べた方が良いと思います)後お腹をなるべく冷やさないことです。(冷たい飲食は控える)
②過度のストレス
腸が収縮、痙攣を起こし、結果として便が停滞
対策
海や山など自然を感じることで、普段の緊張から解放され便秘が解消されるケースもあります
③老化
腸が弛緩しており、便を送り出す力が低い
対策
高齢の方は水分量が少なく便秘になるケースも多いです。散歩などできる範囲で体を動かす。
④女性ホルモン
女性は生理周期のなかで排卵後~月経にかけて出る黄体ホルモン(子宮を収縮させ、妊娠時のサポートに働く)が大腸の働きまで低下させる
対策
生理周期が乱れないように、ストレスや生活習慣に気を配る
⑤薬の副作用
対策
医者に相談
他にも慢性的に便意を我慢してしまう環境にあって、本来の生理機能が低下する。ざっとこんなとこでしょうか・・・
後便秘をしたら『食物繊維を多くとりなさい』と言われますが、胃腸が弱っているときは逆効果ですので気をつけましょう(水溶性、不溶性食物繊維で便通の効果が違います)
当整体院では、腸の軽度な通過障害、痙攣によるもの、血流障害などで腸のコンデショニング低下している場合、内臓セラピーで腸のコンデショニングを回復させる手法があります。内臓セラピーの詳細ページへ
腸の働きが悪いと肌のコンデショニングも低下するので、いくら顔の手入れ、顔のマッサージだけしても、一過性でおわります。お腹の血行をよくして基礎代謝をよくすることで、はじめて肌の新陳代謝も促進されますので、美肌効果を持続させたいのなら腸の血流改善も必須です。
最後に、簡単にできる便秘解消体操を説明します。
①上向きで寝ます。足を曲げて胸付近まで近づけます。5~10回(腹筋を鍛える)
②今度は頭をあげておへそを見るようにします。5~10回(腹筋を鍛える)
③次に下記の図のようにお腹に手をあて1センチ程度沈むように手のひらでお腹を圧迫しながら矢印の方向に進めます。①~②の順序で終わったら再度①~②を繰り返します。特に②はゆっくり圧迫を加えながら移動させてください(1分ぐらいかお腹があったまるまで)(お腹の血流改善&腸の緊張を緩める)
③最後にへその上に両手を重ねて自然に置き、腹式呼吸をする1分程(腹式呼吸がわからなければ、普通の呼吸でよい)します。手のひらで圧迫しなくてよい。(へそ周りの気の流れを促進させる)
※痛みが出ない程度でお願いします。
※しんどく感じるなら辞めてください。
お問い合わせ、ご相談は下記に必要事項を記載して送信ボタンを押してください
エラー: コンタクトフォームが見つかりません。
コメント