鳩尾(みぞおち)の痛み
今回は、定期的に通ってくださっているクライアントさんの症例を少しご紹介したいと思います。
その方は「鳩尾の痛み」「左腰の痛み」「肩や首の重だるさ」という不調を訴えて来院されました。
もともと仕事のストレスから解放され、だいぶ体調は楽になってきていたのですが、
時折鳩尾あたりに痛みが出てくるとのことでした。
鳩尾に現れる痛みの意味
鳩尾は解剖学的に「横隔膜」「肝胃間膜」「胃の噴門部」に近く、消化器や自律神経の影響を受けやすい部位です。
ストレスがかかると交感神経が優位になり、胃酸の過剰分泌や横隔膜の緊張が起こりやすくなります。
その結果、胃の不快感や鳩尾の痛みとして症状が現れるのです。
さらに、東洋医学の観点では鳩尾は「中丹田」に相当し、心と体のエネルギーが交わる場所とも言われています。ストレスや自己否定感が積もると、まずこの部分に負担が現れることが多いのです。

体に刻まれるストレスの記憶
クライアントさんの状態を丁寧に確認していくと、鳩尾右側の炎症反応、横隔膜周辺の硬直、噴門部の防御反応が感じられました。
これは単なる胃の不調というより、ストレスによって大脳辺縁系(感情を司る脳の部位)が反応し、視床下部を介して自律神経に影響を及ぼし、さらに胃の神経支配に関わる脊椎(T11)の領域まで影響が及んでいたようです。
つまり、
「心のストレス → 脳 → 自律神経 → 胃や横隔膜」
という流れで、体が無意識のうちに不調を抱えてしまっていたのです。
上司からの言葉と自己否定感
ヒーリングを進めていくと、クライアントさんの「魂の周囲」に闇のようなものが浮かび上がってきました。
それは、職場の上司から「能力がない」といったニュアンスの言葉を受けた経験でした。
人は誰しも心の奥に「自己否定感」の種を持っています。
普段は意識していなくても、否定的な言葉を投げかけられると、
その種が刺激され、強いストレスとして心身に影響を及ぼします。
クライアントさんの場合も、その言葉が深層にある自己否定感を呼び覚まし、
結果として鳩尾の痛みや全身のだるさにつながっていたようでした。
理解することで癒しが始まる
原因をクライアントさんと共有すると「腑に落ちました」と穏やかな表情になられました。
人は「なぜ自分が苦しいのか」を理解するだけで、体と心が解放に向かい始めることがあります。
ヒーリング後は鳩尾の痛みも和らぎ、「これなら自然に回復していけそうです」
と安心感を持たれていました。最後に、今後また自己否定感が浮かんできたときに備えた対処法もお伝えしました。
自律神経と心のケアの大切さ
鳩尾の痛みは単なる胃の不調だけでなく、「心のストレスが体に現れたサイン」であることが多々あります。
特に、職場や人間関係の中で抱えた否定的な感情は、
自律神経を通じて消化器に影響を与えるケースが少なくありません。
当院では、こうした「体と心のつながり」に着目し、
気功整体を通じて自律神経のバランスを整えるサポートを行っています。
薬や検査だけでは解決できない不調でお悩みの方にとって、体験いただくことで
「心と体が同時に軽くなる」感覚を実感していただけると思います。
もしあなたも鳩尾の痛みや胃の不快感、肩や腰のだるさが続いているなら、
それは単なる身体の不調ではなく、心が発しているSOSかもしれません。
ぜひ一度ご相談ください。あなたの心と体が本来のバランスを取り戻せるよう、
丁寧にサポートさせていただきます。
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