突然の変化、受け入れ難い現実
私は学校を卒業し、機能回復訓練士として病院で働いていました。
しかし、結婚して独立を志した頃から、家族の心身に異変が起こり始めました。
当時は、それがこれほど長く、深く続くものになるとは想像もしていませんでした。
※本記事は「巫女病シリーズ③(体験談)」です。
巫女病の定義やHSP・エンパスとの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
▶ 巫女病とは何か(巫女病について①)
▶ HSP・エンパスと巫女病の違い(巫女病について②)
最初は「説明できない違和感」から始まった
結婚してしばらく経った頃、
最初に感じたのは、ほんの小さな違和感でした。
「何か言いたそうだけど、言っていない…」
そんな、言葉にならない空気感をたまに感じていました。

それは妻が私に何か言いたいというより、
胸の奥からくる想いを表現したいような様子でした
『何でも言っていいからね』
と伝えてからとある日に、
妻が話し始めた時、
その声はいつもの声ではなく、
人格まで変わったように感じました。
急に私を否定したり、
まるで幼い子どもの意識のようなものまで現れ、態度も変化。
その瞬間、私は
何となく予感はしていましたが、
実際にまの当たりにしたら、怖くなりました。
「別の意識」が入り込んでいる感覚
一度その状態になると、
妻は自分自身の意識から、少し離れたように感じられます。

複数の「別の意識」が、
妻の言葉や表情を通して現れ、
人格も変わるため、どう対応すればよいのか分かりませんでした。
その存在たちは、
妻自身の意思とは関係のない感情や思考を語り、
時には強い怒りや拒絶を示し、
私自身に怒りを向けることもありました。
ただ、不思議なことに
一つ一つの存在の話には筋が通っており、
妻も常にその状態ではありません。
この現象は、必ず私が関わっている時に起きる。
普段の生活では、妻はごく普通でした。
医療では解決できないと分かっていた
病気として考えるなら、
精神科や心療内科に行く選択もあったと思います。
しかし、どのような診断が下るかも想像がつきましたし、
これは薬を飲めば治る類のものではないことも、
私自身は分かっていました。

「霊障」であるという確信
私には、はっきりとした確信がありました。
これは霊的な問題だという確信です。
・意識が変わった瞬間に、表情や声質が変わる
・普段では考えられない発言が出る
・意識が戻ると、本人は何を言ったか覚えている
これらの状態は、
私の中では「霊障」でしか説明がつきませんでした。

巫女病・憑依体質という状態
いわゆる巫女病、いたこ状態、
憑依体質と呼ばれるものだと思います。
私と結婚し、
私が開業を志した頃から急に出た症状で、
自分も何か関係していることは明らかでした。
妻は元気な時は、
内側から聞こえてくる声を抑えられる。
しかし気力が落ちると、
別の存在が意識の中心に出てきてしまい、
「抑えるのがとにかくしんどい」
そう話してくれました。
私はヒーリングを続け、
師匠にもお願いしながら、
その都度、多くの気づきを得ていきました。
感受性が「開きすぎた」状態
辿り着いた理解は、これでした。
外部のエネルギーや意識を受け取る感受性が、
コントロールできないほど
開きすぎてしまった状態。
肉体は正常でも、
意識の受信感度が高すぎることで、
別の流れ(意識・感情)を
身体ごと取り込んでしまう。
その結果、
「別の意識」が表に出てしまう。
家族としての苦悩と孤独
妻だけでなく、
私自身も毎日が戦いのようでした。
私の気の状態が悪いと、
妻の症状もさらに悪化する。
一週間ほとんど会話ができず、
メモを書いて何とか生活を維持した時期もあります。
ヒーリングレベルを上げ続けるしかなかった
複数の別の存在が、
消えてはまた現れることを繰り返しました。
出てこない時期もあり、
そのタイミングで子どもを授かりました。
しかしそこから、
また新たな憑依。
喜びと同時に、不安と苦難。
この状態で出産できるのか、
育児はできるのか。
母子の状態を良くするためのヒーリングは日課で、
何も起きない時間だけが、
唯一ほっとできる瞬間でした。
数年に及ぶ過酷な日々を経て
そんな日々を繰り返しながら、
ヒーリングと気づきは増え、
妻の状態が落ち着く日も増えていきました。
そして無事に出産。
現在、子どももすくすく育っています。
これは、今から10年ほど前の話です。
本当に過酷な数年間でした。

今だから分かること
この症状は、
鋭敏になりすぎた感受性と、
意識の境界線が曖昧になったことで
引き起こされたものです。
私は妻の巫女病と
数年間、本気で向き合い続けたことで、
霊障や見えない影響にも対応できるようになり、
結果として、
クライアントさんの霊障の悩みにも
応えられるようになりました。
今の状態と、読者へのメッセージ
現在、妻は巫女状態を
コントロールできるようになり、
状態は落ち着いています。
決して「完全に消える」わけではありません。
しかし、その感受性の鋭さは、
今では良い方にも活かされるようになってきました。

巫女病の苦しみは、
周囲には理解されにくいものです。
まずは、
今感じている苦しみを理解すること。
この体感は気のせいではないと知ること。
そこから、出口への一歩が始まります。
巫女病
-
狂気
-
病気
-
妄想
ではありません。
それは、
とても鋭敏でやわらかい感受性が、
適切に整えられていないときに起きる現実です。
混乱し、理由の分からない苦しみに
襲われているあなたへ。
あなたの苦悩は「間違い」ではなく、
調整と理解が必要な状態なのです。

この体験の最中、
私は巫女病を「能力」や「自然なもの」だとは思えませんでした。
ただ、大切な家族がどうなるかわからない不安と恐怖心
出口の見えない現実だったからです。
しかし、巫女病、家族と共に向き合い、調べ続けた時間の中で、
少しずつ見えてきたものがあります。
それは
巫女病は病気ではなく、
人間が本来持っていた感受性が
現代に適応できずに表出している状態なのではないか
という視点でした。
次回は、
この体験を経たからこそ辿り着いた
「巫女病の本質」と、どの方向へ進めばよいのかについて、
詳しくお話しします。
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